〜みなさまに、虫歯と歯周病の予防方法をお知らせします〜
虫歯のはなし

歯の表面に付いた白っぽいネバネバした汚れをプラーク(歯垢)といいます。このプラークが虫歯の原因となるのです。歯垢は単なる食べカスではなく、生きた細菌の大集団が、歯の表面に密生しているものです。
わずか1mg.のプラーク中に億単位の細菌が生息しています。歯の表面に付着した食べカス、特に糖分を含む食物は、細菌に分解されて酸となります。この酸が歯を溶かすことにより、虫歯が進行していきます。細菌(ストレプトコッカス・ミュータンスなど)と細菌の産物(酸やデキストランなど)が一体となった白色の粘着性物質の固まりが、歯垢(プラーク)の正体です。

関係する因子でまとめると、次のようになります。
虫歯の4大要素:(歯牙+(細菌)+(糖分)+(時間)

この4つの要素が重なり合うと虫歯にかかります。細菌が糖質を分解して酸をつくり、この酸が歯を溶かします。この時、プラークが存在すると酸の拡散を妨げ、高い酸濃度を維持し虫歯を促進させます。これが時間の要因です。



  プラークコントロールすなわちブラッシングが最も大切になります。
物を食べたらその都度、なるべく早く歯を磨き、プラークがこびりつかないようにし、口の中を常に清潔にしておくことが大切です。
液体の口内洗浄液でうがいをするだけではいけません。歯ブラシで1回5分以上かけて、磨き残しがないように丁寧に磨きましょう。
プラークが溜まりやすいのは、歯と歯の間の隙間や歯と歯肉の間です。歯磨きとは「歯と歯の間磨き」だと思って、プラークが溜まりそうな所をよく掃除しましょう。1日に1回は、補助道具(歯間ブラシや糸ようじなど)で細部に溜まったプラークを除去しましょう。



歯周病とは?
『歯周病』とは、歯の周りの組織に起こる病気で、かっては「歯槽膿漏」と呼ばれていたものです。この病気は糖尿病や高血圧といった成人病と似ていて静かに進む病気と言われ、痛みもなく、知らず知らずに進んでいく病気です。現在歯を失う原因の約半分が歯周病です。この数は虫歯で歯を失う割合よりも多くを示しており、深刻な事態といえます。

@初期
歯肉の縁に発赤や腫れが起こっている状態。
歯と歯肉の溝(歯周ポケット)がない状態。

この状態ならきちんと手入れをすることにより元の正常な歯肉に戻ります。
A早期
歯肉の縁にやや強い炎症が起こっている状態で歯周ポケットも形成されている。歯ブラシ等で出血するようになる。痛み等の症状はほとんどない状態。

まだ手入れ次第で進行をとめることができます。

B確立期
炎症がさらにひどくなり、広がった状態。
完全に歯周ポケットができている。歯肉からの出血や口臭などの症状が強くなってくる。

治療も難しくなってきます。

C発展期

病変が歯肉から菌を支えている膜や骨まで破壊し始めている。歯周ポケットが深くなり口臭もひどくなり、歯の動揺が強く抜歯の可能性もあります。


歯周病の治療は、様々な症状に合わせた適切な方法が必要となってきます。歯ブラシで治せるものから手術が必要となるものまで…。
いずれにしても歯周病の治療には、根気と時間が必要となります。

歯周病にならない、負けない、克服することは、基本的な手入れの方法を知って実行することが大切!!また定期的に検査を受けて早期発見、早期治療が出来るようにすることが大切です。
    



                                 





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