【学会概要】
学会テーマ:「ケアとまちづくり」 ~京都民医連の新たな一歩~
開催日時 :2023年9月23日(土・祝) 12:30-17:00(4時間30分)
会 場 :①公益社団法人京都保健会
〒616-8141 京都市右京区太秦棚森町18-13京医協ビル2階
②公益社団法人京都保健会 京都民医連中央病院京都民医連中央病院
〒616-8147 京都府京都市右京区太秦土本町2番1
主 催 : 京都民医連看護部看護学会委員会
【実行委員長挨拶】
『人は病気を治すことを中心に生きて生活しているわけではない』
臨床で働くなかで心にとめている言葉です。
エピソードを1つ。治療しても腰痛が残る高齢者の痛みを緩和できないものかと考えていた時、その人は言いました。「ぼちぼちやれてるで。うどん屋つづけてる。お客さんが、運んで片付けてくれるセルフの店になったんや。わははっ!」。この患者さんの痛みの緩和には、治療以外にも続けてきた仕事や人とのつながりが重要であること、豪快に笑い飛ばすその人の強さに気づいた出来事でした。
どんな激動の時代においても、暮らしを軸にした医療・福祉へのニーズは変わりません。今回の学会テーマに掲げた『ケアとまちづくり~京都民医連の新たな一歩~』を、皆様とともに明るく「わははっ!」と踏みだせるような学会にしたいと思います。
今回のシンポジウムテーマ「ケアのデザインin京都」をまさに〝実践″している医療・福祉専門職3名にご登壇いただきます。水原氏は、拒食症のある人を支援するNPO法人を立ち上げ活動されています。布施氏は、レビー小体型認知症サポートネットワーク京都の代表を務め、相談の場づくりをされています。松浦氏はアルコール依存症を含め、多様な背景をもつ人の居場所づくりをされています。
当事者と共に、京都の地で、人と人がつながる場づくりの実践から、『新たな一歩』を確認したいと思います。
演題発表は、53演題を予定しています。松岡千代先生(甲南女子大学看護リハビリテーション学科看護学部老年看護学 教授)の教育支援のもと、看護・介護研究を進めてきました。山あり谷ありではありますが、『日々の実践で大切していることがある』、ここに確信をもって取り組みました。
いずれの演題発表も、臨床での疑問から出発しています。京都民医連で働くなかで生まれた研究活動の成果を共有し、交流できるよう準備を進めています。
他にも、物販コーナーでは、NPO法人SEEDのアイテム商品や珈琲&焼き菓子等の販売をします。ぜひとも楽しんでご利用ください。
本学会が、自由でゆたかな学びと交流が生まれる場となることを祈念するとともに、開催に向けご尽力いただく皆様に感謝申し上げます。
冒頭の言葉は、民医連の水俣診療所で訪問看護を始めた上野恵子さんのものです。
京都民医連看護学会 委員長 長谷川 美智子(京都民医連中央病院)